皆さん、こんにちは!
今日は、カラダの養生に良い食材として引っ張りだこな健康食品「ナツメ」について紹介します。
先日、当サイトのコラムの中で、クコの実をご紹介しましたが、体にいい食品としてナツメが登場する回数は、クコの実を上回るかも。
それでは、早速ナツメの効能やオススメの食べ方などをご紹介していきましょう♪
ナツメは中国語で何と言う?
ナツメは中国を起源とし、中国五果(栗、桃、李、杏、棗)の1つとして古くから栽培されている植物です。
カラダの養生に良い食材としての「ナツメ」は、普通、乾燥した赤い実のこちらのことを指します。
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中国語では、普通“红枣(hóngzǎo)”と言います。漢方薬としての呼び方は“大枣(dàzǎo)”です。
ナツメにはこの他、“冬枣(dōngzǎo)”と呼ばれるものがあります。

紅ナツメにも冬ナツメにもそれぞれ多くの品種があり、大きさや口当たりなど様々です。
私の個人的な感覚ですが、どちらのナツメも大きめのモノの方が甘味が強めな印象があります。
また紅ナツメ(乾燥ナツメ)は大きめのモノはおやつにそのままかじって食べるのがオススメ、小さめのモノはスープやハーブティーなどとして煮出して頂くのがオススメです。
ナツメの栄養価
冬ナツメも紅ナツメもどちらも栄養価が高く、主に以下の成分が含まれています。
- たんぱく質
- 糖類
- カロチン
- ビタミンB群
- ビタミンC
- カルシウム
- リン
- 鉄分
ナツメはその栄養価が高いことから、「天然のビタミンサプリ」とも言われています。
確かにこれだけの栄養素が含まれていたらそう呼ばれるのも納得ですよね!
天然サプリと言われる所以!カラダにうれしい効能あれこれ
カラダの不調を感じた時に、何か解決策はないかインターネット検索すると思いますが、中医学や養生の関連情報を見ていると、「〇〇を食べると良い」というリストの中に、結構な割合でノミネートされているのが「紅ナツメ」です。
私がざっと調べただけでも、これだけの効能が書かれていました。
- 免疫力向上
- 血清コレステロール低下
- 肝臓保護機能
- がん細胞抑制効果(がん細胞の正常細胞化)
- 胆結石の形成率減少(生食)
- 滋養強壮作用
- 高血圧予防
- 抗アレルギー
- 食欲増進
- 疲労除去
- 睡眠不良の改善
中医学的には、紅ナツメは「気」を補い、「血(けつ)」を養うと言われていて、倦怠感が強かったり、胃腸が弱っている人に対する栄養補給効果があると言われています。
ちなみに、百度百科ではラットによる実験で、ナツメを煮出した汁を3週間飲ませたところ、体重の増加が見られ、遊泳実験で持続時間に顕著な変化があったと紹介されていました。
滋養強壮に良いことの証ですね。
女子はあの日に注意!食べてはいけない人
上にも書いたとおり、ナツメには気や血を補う効果があるので、美容に良いとも言われていて、その実の持つ甘さも手伝って、中国人女性の中には、意識してナツメを摂取している人もいるようです。
但し、カラダにいいからと言って摂り過ぎは禁物です。
特に生理中に食べると、出血量が増えたり、生理痛がひどくなることがあります。
生理は血がカラダから出ていくので、ナツメで補ってもよさそうなのですが、月経過多の人がナツメを食べると、更に経血量が増す恐れがあるので、自分の体質や体調を考えて補い方を工夫する必要があります。
私の中国人の同僚は、生理が来そうな数日前にナツメを数粒食べて経血の排出を促し、経期中は食べるのを止めると良いと教えてくれました。
私も実際に、生理前に下腹部に鈍痛を感じるのに、ちっとも始まらないなんてことがあったんですが、教えられたとおりにナツメを食べてみたところ、スムーズに経血が出てきて、鈍痛が引いたことがありました。

友人が教えてくれた方法に即効性があったので、とても驚いたのを覚えています。
「煮出し汁」の摂取継続が〇
「養生」という観点でナツメの栄養成分を効果的に摂取するには、クコの実と同じく、ハーブティーや薬膳スープなどにして煮出したものを継続摂取するのが良いようです。
一番手軽で摂取しやすいのは何と言ってもハーブティーですね。

ビタミンCが豊富な紅ナツメと、ビタミンAが豊富なクコの実の成分が、毎日パソコンに向かって目を酷使する働き盛りの方に高い効果を示してくれるでしょう。
ナツメは自然な甘味があるので、朝にお粥で食べたり、食後のデザートとしても用いやすい食材です。

養生シリーズの第2回、肺の養生についての記事では、白キクラゲと梨のデザートを紹介しました。
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より健康的なデザートにするなら、お砂糖は入れずに梨+ナツメの甘味だけで作ったものを、毎日少しずつ召し上がると良いでしょう。
なお、煮出したものが良いというのは栄養的な理由だけでなく、他にもあります。
例えばお年寄りなどは歯が弱っているため、実を食べる時に中の種を誤って噛んで大事な歯を悪くしてしまうのを避けるためでもあります。
鶏ガラなどと煮込んで薬膳スープにすれば、カラダも温まりますし、ナツメを食べなくても栄養成分はしっかり摂取できますよ。

以上、ナツメに関する養生知識をお届けしました。
中国には種を抜いたナツメにクルミを挟み込んだおいしいおやつがあるんですよ。

種が抜いてあってそのまま食べれるので、お茶請けに、またオフィスでのちょっとしたおやつにも最適です。
日本でも「なつめくるみバーガー」という面白いネーミングで売られています。
皆さんも、日常生活に「ナツメ」を取り入れて、より健康な毎日を過ごしましょう!
クコの実とナツメのゴールデンセットもオススメ♫