中医学由来の健康豆知識をお届けしながら、中国語の文法や単語を合わせて勉強していく
中国養生文化シリーズ
第19回の今日は「ストレッチで元気に」です。
ストレッチで元気に

起床後の全身ストレッチは
筋肉を覚醒させることができます。
筋肉の中にある神経細胞は、
ストレッチをしないと
神経伝達もやや緩慢になります。
特に睡眠時は、
身体が長時間同じ姿勢を保ったままです。
ですから、ストレッチ体操をして
腱、靭帯、関節、神経系を柔らかくしましょう。
このようないくつかの簡単な動きで、
身体を一日中元気にさせましょう。
【中国語原文】
shēnzhǎn yùndòng tí jīngshén
伸展 运动 提 精神
qǐchuáng hòu quánshēn shēnzhǎn de dòngzuò
起床 后 全身 伸展 的 动作
kěyǐ ràng jīròu xǐnglái
可以 让 肌肉 醒来。
jīròu zhōng shénjīng xìbāo
肌肉 中 神经 细胞,
rúguǒ bùshēnzhǎn jīròu
如果 不伸展 肌肉,
shénjīng de chuándá yě huì bǐjiào chíhuǎn
神经 的 传达 也 会 比较 迟缓。
tèbié shì shuìmián shí
特别 是 睡眠 时,
shēntǐ chángshíjiān bǎochí tóngyīgè zīshì
身体 长时间 保持 同一个 姿势。
suǒyǐ shēnzhǎn tǐcāo yě kěyǐ róuruǎn
所以,伸展 体操 也 可以 柔软
jījiàn rèndài guānjié huódòng jīngshén xìtǒng
肌腱、韧带、关节、活动 精神 系统。
jiùshì zhèyàng jǐgè jiǎndān de yùndòng
就是 这样 几个 简单 的 运动,
ràng shēntǐ yīzhěngtiān dōu jīngshén
让 身体 一整天 都 精神。
「ストレッチ」の中国語
【気になる単語】
伸展运动 shēnzhǎnyùndòng
ストレッチ.柔軟体操
辞書には載っていないのですが、私が在住する上海ではストレッチのことをこう言う場合が多いです。
拉伸运动 lāshēnyùndòng
ご参考まで。

足のストレッチは“压腿 yātuǐ”と言いますよ
使役、受動の意味を表す“让”
【試験に出る表現】
让 ràng
1. ~に~させる <使役>
2. ~される <受動>
3. (場所を)開ける.つくる.よける
4. 譲る.譲渡する
使役、受動の意味を表現する“让”について取り上げます。
本文では
可以让肌肉醒来(筋肉を覚醒させることができる)
让身体一整天都精神(身体を一日中元気にさせる)
の2箇所に出てきて、どちらも使役の意味で使われています。
中国語の文法用語では“兼语句”といい、基本形は以下のようになります。
主語 + 让 + 目的物(人・モノ) + 目的物が起こす行動(動詞句)

“兼语句”に使われる動詞にはこのほかに“请、叫、使”などがあります
本文では“可以”という助動詞があり、主語(起床后全身伸展的动作/起床後のストレッチ)の後、“让”の前に置かれています。
目的物は“肌肉(筋肉)”で、目的物に“醒来(起こす)”という行動をさせています。
なお、に否定形には2つの言い方があります。
1)主語 + 不让 +
目的物 + 目的物が起こす行動(動詞句)
2)主語 + 让 + 目的物 +
别or不要 + 目的物が起こす行動(動詞句)
ex1)我不让他唱歌。 私は彼に歌わせなかった。
ex2)我让他别(不要)唱歌。
「~も」じゃない“也”!?
【更にレベルアップ!】
也 yě
1. (事柄が同じであることを表す)~も~だ <並列>
2. (たとえ)~でも.どんなに~しても <逆接、譲歩>
3. ~さえも <強調>
4. (口調を和らげる)まあ(そんなもんだ) <婉曲>
5. (文や節の最後に用いる)~だ.~なり <判断.解釈>
「~も」の意味で使われることが多い“也”を取り上げます。
本文では2箇所出てきているのですが、どちらも訳出しに苦戦しました。
神经的传达也会比较迟缓(神経伝達もやや緩慢になる)
伸展体操也可以柔软肌腱(ストレッチも腱を柔らかくできる)
“也”は、
並列
逆接、譲歩
強調
婉曲
判断、解釈
の意味を表します。
単独で読めば「~も」と訳しても違和感はありませんが、前後の文の流れから考えると、どうもしっくりこない感じがします。
皆さんはどう思われますか?
現代人はストレッチが足りない
本文では寝起きのストレッチで1日元気に過ごしましょうという趣旨が書かれていますが、1日中パソコンやスマホから離れられない現代人は、朝だけでなく、1日数回のストレッチが必要だと思います。

トイレなどで席を立った時にちょっと肩を回したり伸びをするだけでもいいので、カラダを伸ばすことを意識しましょう。
皆さまの日々の健康と中国語の勉強に【中国養生文化シリーズ】をどうぞご活用くださいね。