中医学由来の健康豆知識をお届けしながら、中国語の文法や単語を合わせて勉強していく
中国養生文化シリーズ
第18回の今日は「夜勤の養生」です。
夜勤の養生

夜勤をする場合、
肉体労働では夜食に肉類を足して、
体力を補いましょう。
頭脳労働では、様々な野菜を食べて、
肉はなるべく食べないようにすべきです。
一口二口なら良いですが、
野菜をメインにして、
和え物をたくさん食べましょう。
仕事が終わったら
1日2日の余った時間を使って
自分の体調を整え
正常な生活に戻すようにしましょう。
【中国語原文】
yèbān yǎngshēng
夜班 养生
shàng yèbān
上 夜班,
tǐlì láodòng yèxiāo kěyǐ jiā yīxiē ròulèi
体力 劳动,夜宵 可以 加 一些 肉类,
bǔchōng yīxià tǐlì
补充 一下 体力。
nǎolì láodòng yīnggāi chī gèshìgèyàng de shūcài
脑力 劳动,应该 吃 各式各样 的 蔬菜,
jǐnliàng bùchī ròu
尽量 不吃 肉,
yīkǒu liǎngkǒu kěyǐ
一口 两口 可以,
yào yǐ shūcài wéizhǔ
要 以 蔬菜 为主,
háiyào duōchī shēngbàncài
还要 多吃 生拌菜。
rúguǒ gōngzuò mángwán yǐhòu
如果 工作 忙完 以后,
gǎnjǐn lìyòng yīliǎngtiān de kōng/kòng yú shíjiān
赶紧 利用 一两天 的 空余 时间,
bǎ zìjǐ de shēntǐ tiáozhěng guòlái
把 自己 的 身体 调整 过来,
huídào zhèngcháng de shēnghuó zhuàngtài shànglái
回到 正常 的 生活 状态 上来。
勤務シフトの言い方
【気になる単語】
夜班 yèbān
夜勤
今日は勤務シフトの言い方を紹介します。
実際の呼び方は業界や会社によって違うかも知れませんが、基本はこのとおりです。
日勤
日班 rìbān
白班 báibān
夜勤
夜班 yèbān
晚班 wǎnbān
私が勤める会社は三交代シフト制で、“早班”、“中班”、“晩班”と言っています。
語順の並べ替え問題で出てくる“把”構文
【試験に出る表現】
把 bǎ/bà
bǎ
1. 握る.つかむ.持つ
2. 独占する.一手に握る
3. 自転車.オートバイのハンドル
4. 束
5. 〈量詞〉柄のあるもの.片手でつかめるものを数える(刀.椅子など)
6. 〈量詞〉ひとつかみ
7. (処置の対象を示す)~を~する
8. ~でもって.~を使って
bà
1. (器物の)柄.取っ手.握り
2. (果物の)へた.柄.軸.花梗.葉柄
“把’は多読語で、且つ多義語でもあるので、慣れるまでは扱いが難しいと感じる単語かも知れません。
ただ、四声の“把”は私は“把子bàzi”の形でしか聞いたことがありません。あまり使わない言い方なので深く追求しなくていいです。
一方で、三声の“把”は使い道が多い頻出単語なので、自信を持って使えるようにしたいですね。
今日の本文では“把”構文で出てきています。中国語では“把字句”と言います。
把自己的身体调整过来
自分の体を整える
“把”構文は、意味は比較的解りやすいと思いますが、語順の並べ替え問題で苦戦しやすいです。
副詞や助動詞が加わると、果たしてどこに“把”を持ってくるのが正しいか見当がつかなくなってきます。
まずは基本形を押さえましょう。
主語 + 把 + 名詞 + 述語
この時、「~を」に当たる名詞は主語と関連や接触があり、述語の対象物になります。
ex)我把台子上的水果全都吃掉了。(私は机の上の果物を全部食べてしまいました。)
アイテム別に分けると、このようになります。
我 把 台子上的水果 全都吃掉了
(wǒ bǎ táizǐshàng de shuǐguǒ quándōu chīdiàole)
主語(我)+把+名詞(台子上的水果)+述語(全都吃掉了)
基本形がマスターできたら、発展形として、この2つを押さえましょう。
助動詞がある場合
主語 + 助動詞 + 把 + 名詞 +述語
ex)我要把这事告诉你妈。(私はこの事をあなたのお母さんに言わなければならない。)
この場合、主語(我)+助動詞(要)+把+名詞(这事)+述語(告诉你妈)という構成です。
否定形の場合
主語 + 不(没有) + 把 + 名詞 + 述語
ex) 他没有把作业交给老师。(彼は宿題を先生に提出していない。)
ex) 你不要把他当做傻子。 (あなたは彼を馬鹿な人だと思わないほうがいい。)

例文をたくさん読むと感覚がつかめてきますよ
把構文のその他ルール
把構文は述語となる動詞に対していくつかのルールがあり、例えば述語となる動詞は単独では使えず、動詞に必ず何らかの成分(修飾する言葉など)が付きます。
ex) × 小李把书买。
△ 小李把书买了。
〇 小李把书买好了。
下の2つは「李くんは本を買った」なのですが、一番下の言い方がより自然です。
上2つの言い方は、把構文を使わずに“小李买(了)(一本)书”と言うのが普通です。

これまで示した例でも、動詞が単独で出ているものは1つもありませんね
また、
動作を表さない動詞(是、有、在etc)
動作の方向を示す動詞(来、去、回、过、进、出etc)
心理を表す動詞(愿意、喜欢、希望etc)
感覚を表す動詞(听、懂、知道、觉得、认识etc)
身体の動作そのものを表す動詞(坐、站、睡、躺etc)
などの動詞は把構文では使えないので、徐々に覚えていきましょう。

日本語で考えても「~を(把)」と「です(是)」は一緒にならないですね
複合方向補語に慣れよう
【更にレベルアップ!】
複合方向補語は一見運用が難しいように思いますが、物事を想像しながらorジェスチャーを交えながら音読練習をするとマスターしやすいです。
こちらに複合方向補語の一覧キャプチャーを用意しました。

このうち、赤丸で囲っているのが、今日の本文に出てきているものです。
把自己的身体调整过来
回到正常的生活状态上来
複合方向補語は漢字を理解している日本人にとっては意味がつかみやすいと思います。
ただ、こちらも上の把構文と同じく、単語の並べ替え問題で苦戦する文法の1つです。
今日は先ほどの把構文でお腹いっぱいになっているので、また別の回で、単純方向補語の説明をしてからにしますね。
決して無理をしないこと
夜勤をされてる皆さま、お疲れ様です。
私が勤める会社では24時間連続稼働しているセクションがあり、交代制で働いている人がたくさんいます。

今日の本文では、夜勤後速やかに生活を戻すよう促されていますが、私の同僚のように交代制ポジションにいる人は、元に戻してもまた数日後に夜勤が回ってくるので、体調管理がとても難しいように思います。
配置替えで日勤ポジションに移ったある同僚は、配置替え後に少し太ったと言っていました。
人間にとって、夜はやはり休む時間、寝る時間なのでしょうね。
皆さまの日々の健康と中国語の勉強に【中国養生文化シリーズ】をどうぞご活用くださいね。