中国養生文化シリーズ

【中国養生文化シリーズ】 健康辞典その4 ~脾の養生 春編~

 

中医学由来の健康豆知識をお届けしながら、中国語の文法や単語を合わせて勉強していく

中国養生文化シリーズ

 

第4回の今日は「脾の養生 春編」です。

 

春における脾の養生

脾の保護も疎かにできません。

肝胆の経脈は春に最も活発になります。

春の季節に肝の気を養生しないと、

身体の気や血(けつ)が乱れ、

他の臓器が妨害を受けて病気に至ります。

そのうち、脾への影響はより深刻です。

啓蟄の季節は脾の養生のために、

甘いものをたくさん食べ、

酸っぱいものを少なめにしましょう。

またナツメ、おこげ、山芋などを食べ、

ナツメ粥、山芋粥を作りましょう。

野菜をたくさん食べましょう。

ニラ、ほうれん草、なず菜がオススメです。

 

【中国語原文】

chūnjì yǎng pí

春季 养 脾

 

pí de fánghù yě bù kě hūshì 

脾 的 防护 也 不 可 忽视,

gāndǎn jīngmài zài chūnjì zuì wéi huóyuè  

肝胆 经脉 在 春季 最 为 活跃。

rúguǒ chūntiān méiyǒu yǎng hǎo gānqì  

如果 春天 没有 养 好 肝气,

zhōushēnqìxixuè jiù huì yùnxíng wěnluàn  

周身气血 就 会 运行 紊乱,

qítā zāngfǔ qìguān shòu gānrǎo ér zhìbìng  

其他 脏腑 器官 受 干扰 而 致病,

qízhōng duì pí de yǐngxiǎng yóushèn  

其中,对 脾 的 影响 尤甚。

jīngzhé jìjié yào duō chī tiánshí  

惊蛰 季节 要 多 吃 甜食,

shǎo chī suān de shípǐn yǐ yǎng pí  

少 吃 酸 的 食品 以 养 脾。

hái/huán kě duō shí dà zǎo   guō bā   shān yào děng  

还 可 多 食 大枣、锅巴、山药 等,

zuò chéng dà zǎo zhōu   shān yào zhōu  

做 成 大枣粥、山药粥;

duō shí shūcài yǐ jiǔcài bōcài jìcài wéi yí  

多 食 蔬菜,以 韭菜、菠菜、荠菜 为 宜。

 

単語の入れ替え練習で会話力UP!

【気になる単語】

今日は【気になる単語】はお休みして、単語の区切りについてのお話をさせて下さい。

 

養生文化シリーズの中国語原文では、品詞の成分を考慮して、単語と単語の間にわざとスペースを入れて掲載しています。

これは皆さまの置換え練習に便宜を図るためで、例えば冒頭の

脾 的 防护 也 不 可 忽视

は、脾を肝や肺に替えて応用できますし、防护を养生に替えて使うことができます。

  

私も勉強中の身ですので、間違いがあるかも知れませんが、少しでも皆さんの応用練習に役立てればと思っています。

  

私からの提案ですが、自分が気に入った表現、使いたい表現は、文の形をよく観察してまるごと覚えてしまうことをオススメします。

できれば、自分が一番覚えやい単語(orよく使いそうな表現)に置き換えて練習するのが上達の近道です。

  

外国語は暗記科目です。

  

語彙を増やすのも大事ですし、文の形を覚えるのも大事です。

暗記の積み重ねが必ず力になりますので、一緒に頑張りましょう!

  

類義語や反義語にも注目しましょう

【試験に出る表現】

例えば冒頭にある

【忽视】 hūshì

軽視する.無視する.ないがしろにする.軽んじる

ですが、類義語には、

忽略 疏忽 疏漏

反義語には、

重视 关心 注意

があります。

 

また

【紊乱】 wěnluàn

乱れている、混乱させる

 

類義語には

混乱 杂乱 纷乱

反義語には

井然 整齐

があります。

 

今はネットで簡単に調べられます。

中国の検索サイトで、調べたい単語 スペース 近义词(反义词)と入力すれば候補が出てきますよ。

 

ちょくちょく使う「以」

【更にレベルアップ!】

以 yǐ

1. ~をもって.~で.~を用いて

2. (以~为~)~を~と見なす.~をもって~とする

3. ~によって.~に基づいて

4. (以~而)~のために.~なので

5. (時間)~に

 

中級~上級者は是非ともマスターしたい単語です。試験にも出てきます。

 

翻訳する時には工夫が必要となる場合があります。

例えば今日の本文にある

惊蛰季节要多吃甜食,少吃酸的食品以养脾

の部分、私は

啓蟄の季節は脾の養生のために、甘いものをたくさん食べ、酸っぱいものを少なめにしましょう。

のように、脾の養生のために」を前に移して読みやすいようにしました。

 

“以”単独の場合だけでなく、“以免~(~とならないよう)”“以便~(~できるよう)”も、~の部分を前に移動させて日本語に訳すとより自然な流れになります。

ご参考下さい。

  

甘いもの≠ケーキではありません!

本文に

惊蛰季节要多吃甜食

啓蟄の季節は甘いものをたくさん食べましょう

とありますが、だからと言ってケーキやアイスクリームを食べて良いということではありません。

 

中医学で言う甘いものは砂糖が使われた甘いものではなく、自然の甘み、つまり多くは果物や炭水化物のことを指してます。

今日の本文で言えば、ナツメやお粥(お米)のことですね。

お粥を朝ごはんにする人は多い

スイーツの食べ過ぎは身体に毒ですので、くれぐれもご注意ください。

  

皆さまの日々の健康と中国語の勉強に「中国養生文化シリーズ」を是非ご活用くださいね。

 

 

スポンサーリンク

 

 

-中国養生文化シリーズ
-, , , ,

© 2020 しゃんはいさくら