中医学由来の健康豆知識をお届けしながら、中国語の文法や単語を合わせて勉強していく
中国養生文化シリーズ
第1回の今日は「目と肝臓」に関するお話です。
目を酷使すると肝臓を傷つける

肝臓は目と繋がっています。
目が見えるのは、
肝臓の精と血が潤沢で、気が浄化されていることに依存します。
過度に目を使うと、肝血が自然に消耗していきます。
パソコンの前で長時間仕事をする人は、
こまめに姿勢を変えたり、
ツボを押してマッサージしましょう。
目を閉じてじっとし、
足の親指や太冲、行間のツボを踏みながら、
耳たぶを引っ張ったり、耳の上部を上後方に伸ばしたりしましょう。
【中国語原文】
jiǔ shì shāng gān
久 视 伤 肝
gān kāiqiào yú mù
肝 开窍 于 目,
mù zhīsuǒyǐ jùyǒu shìwù gōngnéng
目 之所以 具有 视物 功能,
quán yīlài gānjīng gānxuè de rúyǎng hé gānqì de shūxiè
全 依赖 肝精、肝血 的 濡养 和 肝气 的 疏泄,
guòdù shǐyòng yǎn zìrán yào hàosǔn gānxuè
过度 使用 眼 自然 要 耗损 肝血。
cháng shíjiān zài diànnǎo qián gōngzuò shí
长 时间 在 电脑 前 工作 时,
yào shícháng shìdàng huàn ge zīshì
要 时常 适当 换 个 姿势,
yào jīngcháng ànmó xuéwèi
要 经常 按摩 穴位。
bì mù dāi yī huìr
闭 目 待 一 会儿 ,
yībiān cǎi àn dàjiǎozhǐ hé tàichōngxué、hángjiānxué
一边 踩 按 大脚趾 和 太冲穴、行间穴,
tóngshí hái kěyǐ yòng shǒu jiū zìjǐ de ěrchuí hé ěrjiān hòu shàngfāng
同时 还 可以 用 手 揪 自己 的 耳垂 和 耳尖 后 上方 。
漢字のつくりに注目してみよう
【気になる単語】
开窍 kāi qiào
- 理解する 納得する
- (子どもが)物心がつき始める
- (中医)相関している 相通ずる ※中医学で五臓六腑と身体器官が生理的に繋がっていることを指す。

解らないことを考えていて突然合点がいったり、
ひらめいたりしたときにも“开窍”を使います。
※窍(qiào)の旁に「巧」があります。巧のピンインはqiǎoで似ていますね。
揪 jiū
しっかりつかむ.固く握る.つかんで引っ張る
※揪(jiū)の旁は「秋」。秋はqiūと読みますね。
このように旁が同じ漢字では、読み方が同じだったり似ていることが多いので、読むときの参考にして下さい。
之所以~是因為
【試験に出る表現】
之所以・・・(是因为)~
意味:~だから、・・・となる、である
本文では“是因为”が省略されています。
中国語の授業で習う言い方ですが、私の周り(上海近辺)ではあまり聞かない言い方です。でも試験にはよく出ます。
上海以外にお住まいの方、皆さんの地域では日常や仕事上の会話で使われていますか?
使い分けよう!「時常・経常・常常」
【更にレベルアップ!】
頻度を表す副詞たち
【时常】 shícháng
- 常に しょっちゅう よく いつも
【经常】 jīngcháng
1. 常に いつも しょっちゅう よく ~がち
2. 平常 日常 経常
【常常】 chángcháng
1.常に 不断に 始終 いつも しばしば よく しょっちょう ~がち
常常:数が多いことを強調する場合に使う
时常:“常常”ほど数が多いことは強調しない。ある時によく発生する場合に使う
经常:“常常”、“时常”は“经常”に言い換えできる。“经常”は規律性、一貫性があることを強調することがある。臨時的ではない、日常的であるとの意味合いが強い。
肝臓の養生には
中国には、
肝开窍于目,养眼就是养肝
という言い方があり、
肝臓は目と繋がっている、目を休めることは肝臓を休めることである
という意味です。
また、
闭目养神 bì mù yǎng shén
という言い方があり、
肝臓を休める為には、目を閉じて心を落ち着けると良い
という意味です。
皆さまの日々の健康と中国語の勉強に「中国養生文化シリーズ」をどうぞご活用くださいね。